山口県下関市 のふぐ料理店 ふく処喜多川とは
明治初期、初代が下関の対岸 門司港 錦町で料理屋「菊水」を開業。その次男である二代目は料亭「菊の家」を創業。料理屋として、門司地区で、一、二を競う繁盛店であった。
太平洋戦争末期、国章としての菊の御紋との繋がりから、菊の家は日本軍の機密会議所や接待場所として提供を余儀なくされ、跡取りも知覧特攻隊で亡くすなど、混乱期に料亭の姿を消した。
しかし、西日本で屈指の腕を誇る料理人と言われた二代目は、戦後まもなく長女の夫(三代目)や弟子達に日本料理の技術を伝承。
弟子達も全国各地に広まり、日本料理の技術を伝えた。
昭和37年、あさひ旅館から独立した三代目が屋号を喜多川に改め、唐戸町にて再開。
昭和60年、南部町に大広間・生簀を完備した現店舗(通称・南部店)をオープンし今に至る。
喜多川のふぐ料理
【とらふぐは一匹買い】
のれんをくぐると大型生簀で泳ぐ「とらふぐ」がお出迎え。
当店ではとらふぐを「活かしたまま」一匹ずつ仕入れ、その生簀で泳がせます。
そしてご提供までの時間を考え、熟練のふぐ調理師が素早く捌き、熟成させたのち調理しております。
このように、捌いてからご提供までの「時間」にこだわってまいりました。
【親の仕様を子が似せて代々継ぐのを老舗と言う】
代々受け継がれたふぐ料理、ふぐの仕入の目利きから、素早い処理、徹底した 温度管理のもと造り上げられる。
本場下関のふぐ料理、水気が少なく、弾力のある歯ごたえ、透明度が高く、透けて見える歌麿の絵皿が その証拠。
秘伝のポン酢にもみじおろし、下関特産の鴨頭葱(ふぐ葱) を添えて、高級魚の極み、天然とらふぐの醍醐味を ご堪能下さい。